「介護用品 どこで買えるの?」と急に必要になって困っている方は多いと思います。
紙おむつやパッドなどの消耗品から、ベッドや車いす、手すりのような大きなものまで、介護用品には本当にたくさんの種類があります。
しかも、ドラッグストア・ホームセンター・介護用品専門店・ネット通販・介護保険を使ったレンタルなど、選べる場所もいろいろあるので、余計に迷ってしまいますよね。
この記事では、介護用品はどこで買えるのかを、できるだけわかりやすく整理しながら、
それぞれの購入先の特徴やメリット・注意点、介護保険を使ってレンタルする方法まで、幅広くまとめています。
どこか一つだけをおすすめするのではなく、「こういう人にはこの買い方が合いやすい」という視点でご紹介していきます。
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介護用品はどこで買える?主な購入先をざっくり整理
介護用品は、主に次のような場所で手に入ることが多いです。
- ドラッグストア・スーパー:紙おむつ、パッド、清拭シートなどの消耗品が中心
- ホームセンター・家電量販店:シルバーカー、杖、浴室用品、室内手すりなど比較的大きめの用品
- 介護用品専門店(実店舗):ベッドや車いす、リフトなど専門的な福祉用具や相談窓口
- 総合通販サイト(例:大手ネットモールなど):さまざまなメーカー・価格帯の商品をまとめて比較しやすい
- 介護用品専門通販サイト:福祉用具に特化した品ぞろえとサポートが特徴
- 介護保険を利用したレンタル・販売:条件に合う場合、自己負担をおさえながら福祉用具を借りたり購入したりできる仕組み
ポイント
「介護用品 どこで買える?」と迷ったときは、
①日常的な消耗品は身近なお店やネット通販
②大きな福祉用具は専門店やレンタル事業所
といったイメージで考えると整理しやすくなります。
ここからは、それぞれの購入先について、どんな介護用品を買いやすいか・どんな人に向きやすいかを順番に見ていきます。
ドラッグストア・スーパーで買える介護用品
最も身近な購入先が、ドラッグストアやスーパーの介護用品コーナーです。
店舗によって違いはありますが、次のような商品が並んでいることが多いです。
- 紙おむつ・尿とりパッド・失禁パッドなどの排泄用品
- 清拭シート・からだふき・手袋・消毒関連などの衛生用品
- 口腔ケア用品(スポンジブラシ、ジェル、マウスウォッシュなど)
- 介護食・やわらか食・栄養補助食品などの食品類
- 介護用エプロン・使い捨てシーツなどの簡易的な介護用品
ドラッグストア・スーパーで買うメリット
- 家の近くに店舗があることが多く、思いついたときにすぐ買いに行ける
- 日用品のついでに紙おむつや清拭シートをまとめて購入しやすい
- セールやポイントアップを活用しやすく、一定の予算のなかで継続しやすい
ドラッグストア・スーパーでの注意点
- 大型の介護ベッドや車いすなどは、ほとんど扱っていないことが多い
- サイズ展開や種類が限られており、細かなニーズに合いにくい場合もある
- 介護用品に詳しいスタッフが常にいるとは限らないため、使い方の相談は別の窓口が必要なことも
このように、ドラッグストアやスーパーは「とりあえず今日中に必要なものを揃えたい」ときに、とても頼りになる購入先です。
一方で、長く使う道具やサイズ合わせが必要なものは、後ほど紹介する専門店やレンタルも検討すると安心です。
100円ショップで揃えやすい小物類
最近では、100円ショップでも介護の場で役立つ小物が見つかることがあります。
- 使い捨て手袋・ビニール手袋
- ウェットティッシュ・除菌シート
- 持ち手付きコップ・ストロー・トレーなどの食事グッズ
- 滑り止めシート・転倒防止用として使えるマット類(用途に合うものに限る)
100円ショップ利用のコツ
・試しに使ってみたい小物類を選ぶときに便利です。
・ただし、耐久性や安全性は商品によって差があるため、長期間の使用や転倒リスクが高い場面では慎重に検討しましょう。
ホームセンター・家電量販店で買える介護用品
ホームセンターや一部の家電量販店でも、介護用品を取り扱っている場合があります。
店舗や売り場によって変わりますが、次のような商品が並びやすいです。
- シルバーカー・杖・簡易的な歩行補助具
- 浴室用いす・浴槽内マット・手すりなどの入浴用品
- 室内用の段差解消スロープ・滑り止めマット
- 介護用シューズ・ルームシューズ
- ベッド周りの簡易手すり・ベッドガード など
ホームセンター・家電量販店のメリット
- 住宅設備や日曜大工用品も一緒に揃えられるので、住まいの環境調整をまとめて検討しやすい
- 実物を見て大きさや素材を確認しながら選べる
- 店舗によっては、介護用品コーナーがまとまっている場合もある
ホームセンター・家電量販店での注意点
- 福祉用具専門店と比べると、品ぞろえや専門的な相談窓口が限られる場合がある
- 車いすや電動ベッドなど、本格的な福祉用具は取り寄せ対応になるケースも
- 在庫や取扱商品は店舗ごとにかなり差があるため、事前に公式サイトや店舗へ確認すると安心
購入先ごとの特徴を比較(ざっくり早見表)
| 購入先 | 向いている介護用品の例 | 主なメリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ドラッグストア・スーパー | 紙おむつ・パッド・清拭シート・衛生用品・介護食など | 身近で買いやすい/日用品と一緒に購入しやすい | 大型用品はほぼ扱いがない/種類が限られやすい |
| ホームセンター・家電量販店 | シルバーカー・杖・浴室用品・簡易手すり・介護シューズなど | 実物を見ながら選べる/住まいの設備と一緒に検討しやすい | 専門的な相談がしづらいことも/在庫は店舗ごとに差がある |
| 100円ショップ | 手袋・コップ・トレー・滑り止めマットなど小物類 | 低予算で試しやすい/工夫次第で便利に使えることも | 耐久性や安全性に注意が必要/長期使用には向かない場合も |
| 介護用品専門店(実店舗) | ベッド・車いす・リフト・ポータブルトイレなど福祉用具全般 | 専門スタッフに相談できる/体験・試用できる場合も | 店舗数が限られる地域も/来店には時間と移動手段が必要 |
| ネット通販 (総合・専門サイト) |
消耗品から大型福祉用具まで幅広く | 品ぞろえが豊富/価格・仕様を比較しやすい/自宅まで届けてもらえる | 実物を見られない/返品・交換条件をよく確認する必要がある |
この表を参考にしながら、「何を」「どのくらいの期間」「どこまでサポートが必要か」を考えて、購入先を選んでいくと整理しやすくなります。
介護用品専門店(実店舗)で買うときのポイント
介護用品専門店や福祉用具販売店は、車いす・ベッド・リフト・手すりなど、専門的な福祉用具を幅広く扱うお店です。
介護用品専門店のメリット
- 専門知識のあるスタッフが相談に乗ってくれることが多く、初めての人でも選びやすい
- 実物に触れて、座り心地・高さ・動かしやすさなどを確認しながら選べる
- 介護保険を使ったレンタルや販売に対応している事業所もあり、制度の説明を受けられる場合もある
- アフターサービスや故障時の相談窓口が明確なことが多い
介護用品専門店の注意点
- 店舗数が限られている地域もあり、来店に時間がかかる場合がある
- 人気商品は取り寄せ対応になることもあり、欲しいタイミングですぐに使えないことがある
- 店舗や事業所によって取り扱いメーカー・サービス内容が異なるため、複数の店を比較すると安心
ベッドや車いすのような大きな福祉用具は、「サイズや機能が合っているかどうか」がとても重要です。
可能であれば、専門店や福祉用具貸与事業所で実物を確認しながら選ぶと、後悔が少なくなります。
ネット通販で介護用品を買うメリットと気をつけたいこと
最近は、総合通販サイトや介護用品専門通販サイトを利用して介護用品を購入する方も増えています。
ネット通販のメリット
- 外出がむずかしい場合でも、自宅から注文して自宅に届く
- さまざまなメーカー・価格帯の商品を一度に見比べやすい
- 実店舗にはない商品やサイズ違いが見つかる場合もある
- 重たい紙おむつや飲料、介護食などをまとめ買いしやすい
ネット通販での注意点
- 実物を手に取れないため、商品ページのサイズ・素材・写真をよく確認することが大切
- 返品・交換の条件はショップによって異なるので、事前にチェックしておく
- レビューはあくまで個人の感想であり、すべての人に当てはまるとは限らない
- 公式の販売元や信頼できるショップかどうかを確認し、偽物や模倣品には注意する
ネット通販を利用するときの考え方
・日々使う消耗品や、すでに使ったことがある商品の買い足しには便利です。
・初めて使う大型の福祉用具は、専門店で相談・試用したうえで、通販の価格やサービスも比較すると、より安心感があります。
介護用品は「買う」だけじゃない?介護保険を使ったレンタルという選択肢
介護用品というと「買う」イメージが強いですが、介護保険を使ってレンタルできる福祉用具もあります。
介護保険制度では、要介護認定を受けている方を対象に、一定の自己負担割合(1~3割など)で福祉用具をレンタルできる仕組みがあります。
ただし、対象となる品目や利用条件、自己負担の割合などは、要介護度やお住まいの自治体・時期によって変わることがあります。
レンタルの対象になりやすい福祉用具の例
代表的な例として、次のような福祉用具が挙げられます。
- 介護ベッド(特殊寝台)
- 車いす・歩行器・歩行補助杖などの移動用具
- 床ずれ防止用具(マットレスなど)
- 手すり・スロープなど、移動を助けるための用具
- 認知症高齢者の見守り機器 など
これらは、状態の変化に合わせてこまめに見直す必要があることや、購入すると高額になりやすいことから、レンタルの対象になっているとされています。
購入が多い介護用品の例
一方で、介護保険では「購入費の一部が支給される」形でサポートされる特定の用具もあります。
- 入浴補助用具(浴槽用いす・手すり・すのこなど)
- 腰掛け便座(ポータブルトイレなど)
- 簡易浴槽
- 自動排泄処理装置の一部部品 など
また、紙おむつやパッド、清拭シートや手袋、下着・衣類といった消耗品や身の回り品は、介護保険の給付対象にはならないものも多く、ドラッグストアや通販などで自費購入するケースが一般的です。
介護保険利用の大切なポイント
・ここでご紹介した内容は、あくまで概要です。
・実際の対象品目や利用条件、自己負担の割合は、要介護度・認定結果・自治体の方針などによって変わることがあります。
・詳しくは、ケアマネジャーや地域包括支援センター、市区町村の介護保険窓口で最新情報を確認してください。
「介護用品 どこで買えるか」だけでなく、「レンタルで済ませられるものかどうか」を一緒に考えておくと、費用やスペースの負担を抑えやすくなります。
介護用品を選ぶときのチェックポイント
最後に、介護用品を購入・レンタルするときに意識しておきたいポイントをまとめます。
- 使う人の身体の状態:身長・体重・筋力・関節の可動域・認知機能などに合っているか
- 使う場所:部屋の広さ、段差の有無、浴室やトイレのスペースなど、設置場所に無理がないか
- 介護する人の負担:介助者の腰や肩に過度な負担がかからない設計かどうか
- どのくらいの期間使う予定か:短期間か長期間かで、「買う」「借りる」を使い分ける
- メンテナンス・サポート:故障時やサイズ変更が必要になったときに、相談できる窓口があるか
- 保険や制度の利用可能性:介護保険でレンタル・購入の対象になるかどうか
これらを一つずつ確認しながら、「本当に必要なものから順番に揃える」イメージで検討していくと、ムダな買い物を減らしやすくなります。
シーン別:介護用品をどう揃えるかの考え方
在宅介護を始めるとき
- まずはケアマネジャーや病院のソーシャルワーカーに相談し、必要な用品の一覧と優先順位を整理する
- ベッドや車いすなど、高額でサイズ調整が必要なものはレンタルを含めて検討する
- 紙おむつや清拭シートなど、今すぐ必要な消耗品はドラッグストアや通販で早めに準備する
短期的な利用が中心のとき(退院直後・一時的な体調不良など)
- 使用期間が限られている場合は、レンタルの方が負担を抑えやすい場合もある
- 一時的な段差解消や手すり設置は、ホームセンターや専門店で簡易な用品を試してみる方法も
介護する側の負担を軽くしたいとき
- 移乗用シートやスライディングボード、腰への負担を減らす道具など、介護者の身体を守る用品も検討する
- 「どこで買えるか」だけでなく、「どの用品なら家族みんなが続けて使いやすいか」を話し合う
まとめ:自分たちの生活に合った「買い方・借り方」を選ぼう
介護用品は、ドラッグストアやスーパー、ホームセンター、介護用品専門店、ネット通販、そして介護保険を利用したレンタルなど、いろいろな場所・方法で手に入れることができます。
どこで買うのが正解、という一つの答えがあるわけではなく、
・何を買う(借りる)のか
・どのくらいの期間使うのか
・どれくらい相談しながら決めたいか
といった条件によって、向いている購入先は変わってきます。
「介護用品 どこで買えるか」迷ったときは、
- 消耗品:ドラッグストア・スーパー・ネット通販
- 大きな福祉用具:介護用品専門店や福祉用具貸与事業所+介護保険の活用
- 小物や試してみたい工夫グッズ:100円ショップやホームセンター
といった形で、いくつかの選択肢を組み合わせながら考えてみてください。
なお、本記事でご紹介した内容は公開情報をもとにした一般的なまとめであり、制度や販売状況は地域や時期によって変わる可能性があります。
具体的な利用にあたっては、必ずお住まいの市区町村の窓口やケアマネジャー、各販売店・事業者の公式情報で最新の内容をご確認ください。
最後に、この記事は介護用品の選び方・買い方を考えるための一つの考え方の例です。
ご本人やご家族の状況、医師や専門職からの助言をふまえたうえで、ご自身の判断で無理のない方法を選ぶようにしてください。


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